最近寒さが厳しくなりましたね。冬は冷え性としもやけに悩んでいるスタッフの宗宮です 🙁 寒い時期には柚をお風呂に浮かべて入浴します。体の芯から暖まるだけでなく、ほのかな柚の香りがして、とてもリラックスできますよ 😀
香りが過去の記憶をよみがえらせる「プルースト現象」と呼ばれる体験によって、快感や自分の体験の記憶に関わる脳の働きが活性化し、健康状態も改善するとの検証結果を、花王感性科学研究所(東京)や愛知医科大などの研究グループが徳島市で始まった日本ストレス学会で発表しました。
男女計10人(20-35歳)に自分の肯定的な体験を思い出し、プルースト現象につながる市販の香水と、具体的な記憶と結びつかない未発売の香水をそれぞれ2分間嗅いでもらい、PET(陽電子放射断層撮影)で、脳の状態を比較しました。
「プルースト現象」を起こす香りでは、快感などを判断する「前頭眼窩(がんか)野」と呼ばれる大脳の前部や、自己記憶に関わる「後部帯状回」と呼ばれる大脳の内側が同時に活性化しました。炎症を起こす体内物質が血中で減少し、体の状態を良くすることが確認できました。
プルースト現象を起こす香りを嗅ぐと、「快さ」や「懐かしさ」の感情が強くなっていました。未発売の香水では、こうした効果は見られませんでした。
プルースト現象を利用して、気分を高めることで、脳も体も元気に過ごしたいですね 😛
参考文献
読売新聞 2013年11月8日(金) 配信
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=87804
※プルースト現象とは
特定の匂いがそれにまつわる記憶や当時の感情を誘発する現象のことで、フランスの文豪マルセル・プルーストの作品が由来となっています。嗅覚は五感の中で唯一大脳新皮質を経由せず、直接記憶を司る海馬や情動を司る扁桃体に繋がる感覚です。